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街が出す音、横浜からの回答

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cinq

横浜は白楽にある某大学にて結成されたバンド“cinq”。音源のリリースやライブ活動などは比較的少ないものの、地道な活動を続け、卓越したバンドサウンドを鳴らしています。当サイトでもコラムを執筆してくれている“ゆうたスカイウォーカー”こと阿部悠太氏とメンバーに集まっていただき、バンドについて、またバンドが活動の拠点としている“横浜”という街について、深く語ってもらいました。

cinq(サンク)

阿部悠太 (Gt.)、富永竜司 (Gt.)、金子純也 (Ba.)、石倉洋晃(Dr.)、藤岡なつゆ (Piano.)

2008年に横浜の某大学の音楽サークル仲間が集まって結成した、5人組インストゥルメンタルバンド。主に横浜や都内のライブハウスにて活動し、2013年に初の単独デモ音源をリリース。メンバー各々の確かなバックグラウンドに裏付けされた楽曲は、巷にあふれるインストロックバンドとは一線を画す。

2008年
横浜の神奈川大学にて結成。
2010年5月
sueyとのスプリットCD「25」を自主リリース。
2011年3月
自主企画ライブを開催。
2013年3月
初単独音源『half-open door』リリース。
  
  

「友達だから。友達の延長だよね。」

結成は、いつどんなきっかけでできたバンドですか?


阿部

いいの?長いよ?(笑)単独2万字インタビューになっちゃうけど平気?(笑)最初は大学のサークルです。


石倉

最初はバラバラだったんだよ。スカイ(阿部)となつゆ(藤岡)と竜司(富永)で別で、俺と竜司と前のベースのやつでバンドを組んでたんだ。


藤岡

組んでたってよりかは…


石倉

まだ「やりたいね」みたいな感じで。でも、両方のバンドでメンバーが足りない…みたいな。じゃあ、お互い足りない同士なんかやるかってなって。


お互いのバンドがひとつになった?


石倉

そうそう。そんな感じ。


阿部

全然長くなかったね(笑)


石倉

そうね、簡単に説明できたね(笑)


cinqのみんなは、NMK(神奈川大学内の音楽サークル)に所属していたんですよね。


阿部

うん。まぁNMK入って好きな音楽とか色々変わったね〜。


サークルに入ったきっかけは?


阿部

勧誘で、誘われたから。


一同

(笑)


阿部

俺は元々普通のロックが好きで。8ビートの。そっからどんどん辿っていくじゃん。で、The Mars Voltaとか聴くじゃん。それで新入生勧誘の時、「Mars Volta好きなの?!」って先輩とかが言ってくるじゃん。そういう勧誘するんだよ、あの人達は(笑)で、俺らの時のサークルの新入生歓迎ライブみたいのがあるんだけど、そこでAt The Drive-Inをやってて、「あーもうここに入ろう」って。


他のみんなはどんな感じだったんですか?


富永

俺も一緒な感じだよ。


石倉

一緒じゃねーだろ(笑)


富永

俺はB級スラッシュメタルが好きで、「VOIVODが好き」って言ったらすげー食いつかれて。俺はスラッシュメタルしか聴いてなかった。


藤岡

みんなバラバラだったよね。


阿部

バラバラですよ。音楽性も出身地もみんなバラバラだし。みんなルーツは違うから。別にcinq組んだ時もさ、なんとなく「インストやろう」みたいな感じになってるからインストやったけど、別にそんなみんな「インスト!うおおお!」みたいな感じかって言ったら、別にそうじゃないからね(笑)


一同

(笑)


阿部

俺とか最初は知ってたのtoeぐらいだったし。


富永

あんまインストとか聴かないしね。


阿部

うん。


なぜそれで一緒にインストバンドを組むことに?


阿部

友達だから。友達の延長だよね(笑)それでなんか「やるかぁ」みたいな。すげー軽いよね。


特に好きなものが共通していたからバンドを組んだ、というわけでもないんですね。


阿部

それはない。


石倉

気づいたら組んでた。で、ライブやってた(笑)


阿部

ほんとにそんな感じだよね。まぁ、NMKはみんな仲いいし。


今はみんな仕事しているんですよね。


石倉

仕事したり、バイトしたり。あとはダイエットしたり(笑)


仕事や生活とバンドとの両立はうまくできてますか?


阿部

できてない(笑)


石倉

だって今日メンバーに久しぶりに会ったもん(笑)


阿部

まだできない。もうちょっと。時間はかかるよねって思った。今はね、変わったばっかってのがあるけど、4月にこいつ(金子)が卒業したから。


石倉

メンバーの中に就職組がいて、活動が土日になって、でもなかなか予定が合わせられないっていうのがあるから… っていうところで行き詰まっている、っていうのはある。


阿部

今はそれぞれ仕事だったりとかを今はやるときなのかなって。そう思って納得させないと、またできねーってなっちゃうから。今は我慢だな。そういう感じですよ。


藤岡

うん。


cinq
▲石倉洋晃(Dr.)

俺は「ハゲでデブのおっさんが拳を握りしめて泣く音楽」がやりたい。

なるほど。活動面では地道に進んでいる状況なんですね。次に、cinqの楽曲について聞きたいのですが、メンバーの音楽性がバラバラっていうのもあるからなのか、ありがちなインストバンドがたくさんいる中で、cinqには他とは違うものを感じるんですよね。


阿部

でも俺はむしろ、けっこうありがちなインストバンドにしたいんだよなぁ。


そうなんですか(笑)


阿部

コテコテな、エモ・インディー感のあるマスロックじゃないけど。そういうのが好きでやりたいのに、結局違くなるっていう(笑)それは、さっき言ってくれたみたいに持ってるものがメンバーみんなバラバラだからなのかな。別に新しいことをやろうとか、そいういうことは思ってないけどね。だってそういうのってあふれてるじゃん。そんなこと言ったらキリがない。


でもすごくオリジナルに聴こえるんですよね。


阿部

そんなことないからね(笑)でも強いて言えば、それはピアノじゃないかな。なつゆのピアノだと思う。俺はそうじゃないかなと思う。なつゆっていう人間はオリジナルの塊だからね(笑)


藤岡

(苦笑)


石倉

それはなんかわかる(笑)


阿部

ギターも2本あるしさ、けっこう難しいんだよね。そういう面で言えば。ピアノがガッてなってる時のギターどうしよう?っていう差し引きが。


ピアノがいてギターが2人という編成はあまりないですよね。


阿部

そうなってくるとさ、そういうバンドってさ、壮大なさ、もっとストリングスとかも入ってさ、ギター2本がさ、優しく弾いてさ。そういうポストロックあるじゃん?


森の中で鳴っているイメージな…。


石倉

CDのジャケットが、とりあえず緑っぽいみたいな(笑)


阿部

まぁいいんだけど、そういうバンドにしたくないんだよ。そういうのじゃなくて、いつも言ってるんだけど、俺は「ハゲでデブのおっさんが拳を握りしめて泣く音楽」がやりたい。そういうインストをやりたい。インストでそれをやるっていうのが目標だよね。たぶん、なかなかうまくいかないからやりたい、続けたい、っていうのもあるのかもしれない。自分の理想に納得できるあれに。こういう風にしたいって思って全然違くなって、でもこれはこれで全然いい気がするなって。んで、もっと近づけていきたいじゃん。思っていることに。そういうのがもっとできるようにって、それも続けていく楽しみではあるね。音の面で言えば。


cinq
▲阿部悠太 (Gt.)

 

information

『HERE COMES THE ARGUMENT Vol.1』

2013年 10月27日(日) @南太田GALAXY(横浜)

cinq / erase the period / how to count one to ten / 静カニ潜ム日々 / tatami

cinq

「Half-open door」

横浜発、5人組インストロックバンドcinqの、単独では初となる3曲入りデモ音源。

今や巷にあふれるインスト・ポストロックなバンドとは一線を画す、魂のこもったサウンドがこのバンドの魅力だ。ツインギター、ベース、ドラムに加え、紅一点のメンバー藤岡なつゆによるピアノが、楽曲に鮮やかな彩りを添える。90′s emoからHardcore、また地元横浜のバンドたちなど、彼らのバックグラウンドにはしっかりとした芯がある。だからこそ表現できる楽曲たちは、核心的でいて新しい感覚だ。

近頃の”インストロック”に飽き飽きしているアナタに、ぜひ聴いてもらいたい一作。

⇒このCDを購入する(送料無料)

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