Pocket

 

heliotrope

バンドを辞められない理由って、これなんだなって思いますね。

今作をリリースしてから、バンドの展望など考えていることはありますか?


中澤

この3人で演奏するのが本当に楽しいってのが一番で、その上で僕らの演奏を共有してくれる人が全国にいるって思うだけでワクワクするね。別に音楽で食べてるバンドじゃないからさ、俺はバンドって、仲間を増やすツールだとも思ってて。バンドで出来た繋がりって本当に濃いから。この音源を通して、新しい人たちと出会っていきたいなって思ってます。


小林

今回、自分が「これだー!」ってなった曲を発信して、大好きなメンバーが編曲してさらに発信、憧れの先輩方が最高の音にしてさらに発信、大好きな仲間の作品も一緒にさらに発信、そうして大っきい規模の芸術品になった。今後自分がどうなるかって話はまだ私には早くて。目の前の幸せひとつひとつを噛み締めています。だって夢みたいなことだから。一人で作曲してるときにはこんな風になるって想像もしなかった。今はとにかく「みんな早く聴いて欲しいな」、「びっくりするだろうな」、「わくわく」っていう状態です。あとは色んな土地で美味しいご飯が食べたいってことかな(笑)


佐藤

そうだね(笑) MVもすごい良いのが出来たから、見て欲しいな。


中澤

うん。宇宙さんに「MVはアニメーションが良い!」って無茶なお願いしたら、宇宙さんの親戚でそういうのやってるって子がいるってなって「安西奈々とろくちゃん舎」の皆さんに頼みました。これが女子1人、男子2人でやってて編成がヘリオトと全く一緒で、飲みに行ったら一発で意気投合して。こちらから特に要望する事無く、向こうが「大きな文字が降ってきて」を描きたいって言ってくれて。本当に俺たちだけでは出来ない事だらけの、“仲間と一緒に出来た作品”になったね。


小林

すごく良い!ほんとに!



中澤

今回はそれこそ、レコーディングしてからリリースまで1年くらい経っちゃったんだけど、アートワークからMVまで何から何までこだわって作って。heliotropeの曲を聴いてそれぞれの作業をしてくれてる仲間達が、妥協せず、俺たちの思いと自分の思いをクロスオーバーさせて完全に満足いくものが出来た感じ。それも仲間内の中でやれてるのがすごく良いなって。業者に頼むとかじゃなくてね、妥協しないで仲間で作れたのがうれしかった。


確かに仲間内だけで作るのって大変なところもありますよね。


中澤

このバンドの持つパワーというか。すごい縁だなって。人の繋がりでここまで大きくなってくのは感動するなって。


小林

愛を感じるね。



メンバーのお二人(中澤、佐藤)は、別のバンドでも活動していますが、バランスを取るのって大変だったりしますか?


佐藤

俺は全然大変じゃないんだけどなー。世の中がうまくやらせてくれないっていうときはあるけど。


中澤

大変だって思った事ないかな。俺はアウトプットが全然違うから、それぞれやってる意味があるかな。


小林

やってること全然違うよね。ドラムは小さい音で叩くの頑張ってるよね(笑) 私が声小さいから大変なんですよ。


中澤

あえて鳴らないシンバル持ち込んで使ったりとかね。俺はボーカリストじゃないから、バンドの発言とか表現ってやっぱり「唄」だから、それを出してあげなくちゃダメだなっていうか。昔は、自分が目立てばいいって思ってバンドやってたけど、今はもっと調和の中で、自分を表現したいと思ってるね。


小林

さっき車でここ来るときに話したんですけど、三人とも役割があるっていうか。


中澤

バランス良いよね。


バンドにかかるストレスがすごく少なさそうな印象ですね。曲作りが大変だとか、そういった悩み事はないですか?


小林

私はそれ全然ないんですけど、それが怖いんですよね。二人はないのかなって。ここで聞いておきたい(笑)


中澤

特に無いかな。まぁでも似たような曲調の曲の時はすごい悩むけどね。今作の「家族の声(M-8.)」っていう曲とか、ほんとに今まで叩いたことないようなドラムを自分で叩いて。一番曲作りの中ではてなが続いて。結果的にすごく良い仕上がりになって。


佐藤

無いかな。ストレス、みんな抱えてるんですか?(笑)


中澤

どうだろうね!(笑)俺らは全く無いよね。


佐藤

みんな作ってるときは楽しいんだよ。問題はみんな作った後のことで(笑)


ありがとうございます。新譜を引っさげて、これからバンドが進んで行きそうですね。フェスに出たりとか。


中澤

出れるなら出たいけど(笑)でも特にフェスとか限定はしないけど、色んなところでライブやりたいですね。それこそさっきねたこが言ったみたいに美味しいもの食べに行きたいし。ただ、heliotropeはとにかくエンゲル係数が高くて(笑)スタジオ終わった後とか絶対食事しに行くもんな(笑)


小林

美味しいやつ(笑)


中澤

リハとかライブとかの後も、すんなり解散がほんとにない(笑)


佐藤

バンドの話すればいいんだけどね、しないから(笑) 決めなきゃいけないことも決めないし…(笑) CD出すにあたって考えなきゃいけないこともあるんだけど、飯の話ばっかり。


中澤

「よし、じゃあ今日はミーティングしよう」って言って集まってもミーティングしないからね。後日になって「そういえば、あれ決めてないね」みたいな。(笑)



あともう一つ。昨今、音楽と仕事の兼ね合いを気にしている人も増えている中で、皆さんはどんな風に向き合っていますか?


佐藤

最近ねたこは、仕事の鬱憤しか歌わないもんね(笑)


小林

ここ2年くらいずっと仕事が忙しくて。私、目の前のことしか歌えないから、最近作る曲は「ヘトヘトになるまで働く人」の曲ばっかりになっちゃって(笑)それはそれで仕事を頑張っている人たちへの曲だし、無理に変えたりしないです(笑)


佐藤

成長したよ。「就活が嫌だ!チクショー!」からさぁ、「仕事が嫌だ」になって。就活生の歌から社会人の歌になった(笑)


小林

「窮屈(1stミニアルバム収録)」は「就活疲れた」っていう曲だったしね…(笑)


佐藤

正式タイトルは「窮屈な就活」でしょ。


中澤

それはダサいってなって変えたよね。


ありがとうございます。最後に伝えたいことなどあれば。


小林

まずは本作品に関わってくれたみんなに感謝の気持ちを伝えたいです。そして何よりも、音源を手にとってくれた人たちに「ありがとう」と言いたい。表現するチャンスをくれるだけで嬉しい。聴いたら、きっと、良いようにその人の感情に触れられるって期待しています。


バンド冥利に尽きるというか、良い形ですね。


小林

みんながバンドを辞められない理由って、これなんだなって思いますね。


佐藤

今はパソコンとかで何でもできちゃうけど、バンドやる理由はそこかもしれないね。


中澤

バンドにこだわる理由はそこだろうなぁ。



ハードコアなバックグラウンドを持つ彼らの音楽は、既出のピアノバンドとは明らかに一線を画するものになっています。かつ、オーバーグラウンドへも届く可能性を十分に秘めている。インタビューからも分かるように活動はマイペースながら、待望の新作を届けてくれたので、心して聴くべしです!

→ heliotrope「大丈夫、君なら。」

 

information

heliotrope

「大丈夫、君なら。」
2015年12月9日(水)発売
¥2,000(税抜)

1. ツミキ
2. あさくら
3. Don’t wake her up
4. 春
5. 失敗の味
6. さようなら
7. 栞
8. 家族の声
9. 大きな文字が降ってきて

recommend

新作「HEAR YOU」toeインタビュー

toe

日本屈指のインストゥルメンタルバンドtoe。5年半ぶりとなる待望の新作アルバム「HEAR YOU」について、ギター山嵜氏にお話を伺いました。

Pocket