作品づくりを追求する
■よしだそういちろうぐるーぷ

INTERVIEW

埼玉県在住のひとりの青年、よしだそういちろう。彼が主宰する楽団 “よしだそういちろうぐるーぷ” は、固定メンバーを持たずに曲ごとやライブごとに編成を変えながら、ユニークで人懐っこい音楽を発信しています。今回、主宰者である彼に音楽や作品づくりに対するこだわりを聞きました。

よしだそういちろうぐるーぷ

よしだそういちろうぐるーぷ

よしだそういちろう(Vo.Gt.etc)

よしだそういちろうぐるーぷは、2014年より活動を開始。主宰のよしだは1991年埼玉県生まれ。中学時代にロック音楽に目覚め、ギターを練習し始める。高校時代に曲を作ることを思い立ち、バンドを始める。ファズというギターの音色(ペダル)にこゝろを奪われ、フリークとなる。音楽イベント“おんがくのこゝろ”の主催者。 “The こゝろ此処に在らズ”というバンドでも、ボーカルとギターを勤める。 「ひとりのようでソロじゃない、バンドのようでバンドじゃない。」 どうぞ、よろしくお願いいたします。

ダンサーとかいてもおもろいし、大所帯でも何でも面白いなと。

よしだそういちろう“ぐるーぷ” ということなんですが、これはバンドという認識で合ってますか?

よしだ

“よしだそういちろうぐるーぷ” の基本メンバーは僕だけなのですが、グループという呼称にして、ライブやレコーディングの度に色々なサポートメンバーに頼んで活動しています。メンバーが入れ替わりになるのが面白いかなと思ってます。

以前から別のロックバンドでも活動されているそうですが、それとは別物?

よしだ

前のバンドとは全く違うものとしてやっていますね。前のバンドは、メンバーがパーツを持ってきて集める感じで、ひずみが強い、ロック感が強い曲が多かったんですね。それよりも自分の根本から出る音楽をやりたい、という想いが強くなってきて、今の形態でやっています。以前は作曲を別のメンバーがやっていたので、自分が作曲してメロディをつけるバンドをやりたいというのもあって。

あえてメンバーを変えるのはなぜですか?

よしだ

曲中にサックスとか鍵盤を入れたいと思っても、自分ではつけられない。そういうときに、面白味を加えたいので色んな人に頼んでます。今後活動していく上でもそういった形にしていきたいです。あとは、バンドっぽいのとか弾き語りとかひとつのミニアルバムの中であっても面白いかなと。ダンサーとかいてもおもろいし、大所帯でも少なくても面白くできそうなので。

たしかにそれは面白さにも繋がりそうですね。ちなみに現在までにどのくらいライブ活動をおこなってこられたのでしょうか。

よしだ

2014年の夏頃から始めて、数回やりました。最初はアコースティック編成で、アコギ、エレキギター、サックス、コーラス、という編成でドラムは無しで。次は三人。エレキギター2人とベース、ドラム。今度はフルバンド編成でやる予定です。

なるほど。では今回の音源について聞かせてください。2曲入りの音源ですが、コンセプトなどは決められて作られたのでしょうか。

よしだ

今回は対照的になるような2曲を収録しました。片方はロックサウンドで、もうひとつはループ主体の構成。バンドっぽい曲と、バンドっぽくない曲を揃えてみたという感じです。統一性がない、バラバラな面を見せたかったのでこういった選曲にしました。

音源は無料のフリーダウンロードなんですが、この狙いは?

よしだ

今回フリーダウンロードにしたんですけど、最初は抵抗があったんです。なんだかんだお金がけっこうかかっているので(笑) アートワークとかも作ったりして。でもあえてフリーにしたのは、知ってもらうきっかけとしてはいいんじゃないかなと。

名刺代わり的な?

よしだ

まぁでもそうしてポンポンと“捨て”でいきたいはないんですけどね(笑) 間口を広げていきたいなと。たぶんほとんどの人にとってはどこの誰だかわからないと思うので、CDを流通に乗せたりしても、知らない人のCDにいきなり2000円とか払う人っていないですし。だったら、「こういうものを今作っているよ」っていう段階である程度のアピールができればなと。

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