2nd Album「here and there」インタビュー ■malegoat

INTERVIEW

それをやっておけば次の面白いことに繋がるだろうって。

アルバムと同時にライブDVD(新鋭DVD LABEL “URGE FILM”のライブシリーズ“CUT SELF NOT”。第一弾リリースとして、2014年のmalegoatのライブ映像を収録)も発売されます。

岸野

よくmalegoatの映像とかを撮ってくれてるツチヤキョウヘイって人がいて、彼は日本のバンドに限らず色んなバンドを撮ってて。それでずっと「DVD LABELをやりたい」って言ってて。今回たまたまタイミングが重なって発売することになったんだよね。まぁ俺らは全然詳しく知らないんだけど(笑)

発売日(2015年8月5日)も同じですね。(※stiffslack、SENSELESS RECRDS店頭ではアルバムと共にDVDも先行販売中!)

岸野

彼が合わせてくれたんだよね。malegoatのアルバムとセットで買って欲しい(笑)

撮影はリリースしようという前提で?

岸野

今回のやつは、リリースしようっていうつもりで撮って。2014年にTTNGっていうイギリスのバンドが来た時の八王子RIPSでのライブ。DVD作るっていうので、カメラも5台ぐらい使ったかな。で、その時TTNGのボーカルのヘンリーも映像を撮ってて。日本でのツアー中ずっとカメラで撮ってたらしいんだけど、malegoatのライブの時もカメラを回してくれてたみたいで、その映像も使われてるらしい(笑) 俺はどこで使われてるのかよくわかんないけど(笑)

今後のツアーなどの予定は?

岸野

ツアーは一応、10月末〜11月頭で3本。京都、名古屋、東京だね。うちらツアーも週末しかできないバンドだから、前回もリリースツアーって名目の企画に呼んでもらったりしたんだけど、間延びしちゃう感じもあって。なので、今回はリリースツアーっていうのを自分たちで組んで、パッと終わって、それはそれで気持良く終わろう、みたいな(笑)

海外ツアーの構想もあると以前少しお伺いしましたが…

岸野

それが、行けるかどうか微妙で。ここ1年ぐらい向こうのバンドと話はしてたんだけど、調整が難しくて。最後の粘りで、数カ所だけ向こうの友達に企画してもらってやろうって感じで話をしている最中だね。…あとはタイに知り合いがいるから、そういうツテで将来アジアをちょっと回ったりできたらいいなっていうのはあるかな。日本だと北海道は行きたいって言ってて。いつ実現するかわかんないけど(笑)

海外でライブすることって、地道に活動しているバンドとかにとってはあまり視野に入ってこないと思うんです。行きたいと思ってもどうしたらいいかわからないっていう。

岸野

今は、けっこうネットで繋がれるっていうはあるけどね。前回行った時(2009年)も、当時のMyspaceで向こうの人と繋がって。最初は「リリースしたい」って言われて「ついでにライブ来れないか」ってなって行ったんだよね。その時に声をかけてくれた人が、Algernon Cadwalladerをリリースしたレーベルの人だった。他には、海外バンドの日本でのツアーサポートとかして、それで繋がったりして。
台湾に行った時は、たまたまギターのタナベが台湾に旅行に行った時に、透明雑誌のメンバーに偶然声をかけられたところから繋がったりとかはあったけど(笑)

なるほど。海外での活動なども含めて、最近のmalegoatはすごい活発な印象があって。

岸野

今年は意識してるところもあって。基本は仕事が土日休みのメンバーもいるから、平日ライブはやらないことが多いんだけど、今年はMINERALとかBRAIDとか来日バンドがいたり、bluebeardのライブとかもあったし。全部平日だったんだけど、場所が都内だったからメンバーに「ここは出ておきたいから頼む」って相談してライブ出たりして。

どんどん前に出ていこう、みたいな?

岸野

うーん、それはあんまりないけど「楽しそうなことはやりたい」っていう(笑) 地方に行く時もそっちに友達がいて、友達に会いに行くみたいなのが半分あるから。だから海外とか行きたいってのも楽しいからっていう(笑) とにかく楽しくやりたい。最近とかライブの度にみんな酒を飲むから、遠征するときはドライバーを見つけるのが大変で(笑)

メンバーの皆さんとも楽しみを共有できているんですね。

岸野

まぁでもたぶん平日に仕事の後とか、あんまりライブしたくないと思うんだよ。だけど、それをやっておけば次の面白いことに繋がるだろうって。だから、俺が色々そういう話を持ってくることも「考えてやってるんだろう」っていうのは理解してくれてて。「そこはやるから、面白い話持ってこいよ」じゃないけど、そういう感じかな。先々にそういう面白そうな話をもってくることで、モチベーションが保ててるのかなって。ありがたいことに色々話があったりするから。それをするにはもちろんバンドがカッコよくなきゃいけないし、だからカッコイイ曲作ろう、みたいな。そういう単純なことで。

次回作などの構想は?

岸野

アルバムはまだないかな(笑)あとは一応、スプリットの話がいくつかあって。ただ、曲がまだなくて今頑張って作ってる。なるべくコンスタントにリリースしたいねっていう話はみんなでしてて。やっぱり曲の作り方が変わって、曲作りのペースも上がったからね。

 

新たなエモの歴史に名を刻むと言っても過言ではないほど、傑作な完成度のニューアルバム「here and there」。とにかく楽しいことをシンプルに追求する彼らの心意気が、音にも表れているように感じます。疾走感もパンチも泣きも全部ひっくるめたマスタピースな今作、ぜひ聴いて欲しいです!

→ malegoat「here and there」

malegoat Official Facebook
https://www.facebook.com/malegoatJP

 

INFORMATION

malegoat

malegoat

here and there

2015年8月5日(水)発売
¥2,000
STIFF SLACK / STSL-95

1. For a While
2. In The Small Hours
3. The Lost Wreck
4. The Midnights Lie Around
5. Time and Distance
6. Closed
7. Many Answers
8. Come to Light
9. Blinding Song
10. Living

http://www.stiffslack.com/releases/stsl-95.html