1stフルアルバムをリリースした彼らの現在とは
■hue

INTERVIEW

当サイトでの前回インタビューから約3年、hueが待望の1stフルアルバム「easing into emoting」をリリースし、再びP.S.magazineに登場。アルバムリリース後には、ドラムの藤田 健人氏が留学のため海外へと生活の拠点を移しており、今回はビデオ通話を通して彼にもインタビューに参加してもらいました。

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石田 充 (Vo.Gt.)、永井 一成 (Vo.Gt.)、吉住 岳恭 (Vo.Ba.)、藤田 健人 (Vo.Dr.)

2008年結成。栃木県の某男子高校出身の同級生4人組。現在までに2枚のデモCDに加え、盟友athelasとのスプリットアルバムをリリース。sgt.やherpiano、stereo type、midnight parade、nothing!nothing!nothing!など国内各地のバンド、また、Memory Map(US)、Pharaohs(UK)、Duck.Little Brother,Duck!(US)などの海外のバンドとも共演。

テクニカルなツインギターを支える、アクロバティックなベース。タイトかつダイナミックにたたみかけるドラム。絶叫ヴォーカルもあり、激情要素も見逃せない。90’s US indieやエモリバイバル、ポストハードコア等から影響を受けている。

録音することを前提に曲作りをしました。

アルバムリリースおめでとうございます。今作はどのくらいの期間で制作されましたか?

石田

2015年の正月にアルバム作ろうって感じで集まって、それから「アルバム作るには曲が足りない」ってことで、6月〜7月ぐらいまでずっと作ってて、9月にプリプロしてから本番のレコーディングをして。

永井

本番のレコーディング自体は1ヶ月半ぐらいだったから、構想から含めると丸1年ぐらいです。

アレンジがかっちりしていて作り込んであるなという印象がありました。

永井

本番になってからアレンジを考えるっていうことはしないで、プリプロの段階でアレンジも歌メロもしっかり全部詰めてましたね。

吉住

一時期ライブしないで、ずっと曲作りでスタジオにこもってた時期もあったから。

永井

曲の作り方も、ライブのためっていうよりも“録る”っていうのを前提に考えながらだったので、今までよりももっと細かめに作っていきました。

作詞は誰が担当しているんですか?

石田

主には僕とか、あとは健人(Dr.藤田)とかが空耳で聞いたやつを文に起こして僕がまとめたりとか。チャーリー(Gt.永井)のパートはチャーリーが考えて。

永井

それも、フレーズから考えたのもあれば全体を見て考えたものもあったり。あと、健人が書いた鬱々とした歌詞を使ったりとか。

歌詞のテーマって常に決まっていたりしますか?

石田

抽象的な言葉を羅列するっていうよりか、「頑張りましょう」みたいなことを言うのが多いですけど。最近はPSG(※ヒップホップグループ)を聴いて歌詞書いてて(笑) 一応全部、裏テーマみたいなものを自分の中で持っているんです。
あとはBUMP OF CHICKENのLIVING DEADみたいに、曲がひとつひとつストーリー仕立てになってるじゃないですか。あれをやろうと思って(笑) 全部ストーリ−が僕の中ではある。9曲目とかは、休日の過ごし方についての親と俺の葛藤みたいな内容(笑)

永井

裏テーマがありつつも、それがあまり分かり過ぎないように、多様的で抽象的すぎないっていうのが前に出したスプリットCDの頃との違いかなと。

前回のインタビューから時間が経って、各々の環境も変わったと思いますがどうですか?

永井

スプリットCDのときは全員大学生でしたけど、曲作ったり仕事やったり色々あって、それらが落ち着いた頃ぐらいから始めたから、そういうことで環境の違いはあるかもしれないです。レコーディングに関しても、抑える日程が決まってたからそれまでに終わらせるために準備してっていう。

けっこう計画的に制作してきたと。

永井

前よりもだらけないというか。そういう風にケツ叩かれないと仕上げないから(笑)

アルバム最後の曲にトランペットが入っていますが、これは?

石田

以前からアルバムを作るときは、音源だからこそできることがしたいっていうのがあって、自分の好きな曲とかもそうだったから管楽器を入れたいなっていうイメージで。この曲は元々あった曲ではなくて、アルバムの最後っぽい曲を作ろうっていうコンセプトがあって進んでいった。

永井

トランペットのフレーズも哀愁感を重視したというか、テクニカルなフレーズよりも人間感を出そうって。

リリース後の反響はどうでしたか?

永井

他のところでインタビューとかもあって、そういうので初めて会った人もライブに来てくれてとても反応が良かったり。名古屋でのライブのときは、知らない人が多かったけど音源買ってくれて、良かったって言ってくれてた人もけっこういたので嬉しかったです。
あとは、宇都宮のHMVで展開してもらってたんですけど、俺の中学校の同級生の母ちゃんがなぜか買ってくれたらしくて(笑) そういうところにも影響があるんだなって(笑)

石田

僕達の知らない人がCDを買ってくれてるっていうのが嬉しいですね。

永井

Twitterとか見てても、自分達と全く繋がりのないような人もつぶやいてくれてて。自分らの界隈以外にも共感してくれてる人がいるなと思ってて、そこに繋がっているのが嬉しいなって。

INFORMATION

hue

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easing into emoting

2016年1月20日 発売
¥2,160円(税込)

1.intro
2.メイクチェンジ
3.switch me once
4.バーンアウト
5.ハロウ
6.moss
7.OFFLINE
8.depends on
9.easing into emoting
10.warm regards,

https://www.amazon.co.jp/dp/B017NQN244