初の全国流通アルバム「新世界」リリース
■裸体

INTERVIEW

爆発的なライブパフォーマンスとパンチ力満載の楽曲群で、ライブハウスを席巻し続けてきたロックバンド“裸体”。2015年12月9日(水)に、彼らの初全国流通盤「新世界」がようやくリリースします。「裸体ってどんなバンド?」と思っていた人にはぜひ読んで欲しい、メンバーの素顔が見えるインタビューをお送りします。

[取材場所]:吉祥寺WARP
[撮影協力]:石川駿人

裸体

裸体

大阪結成、大阪在住の4人組日本語ロックバンド。
バンド名とは裏腹に心に直接話しかけるような歌詞、変則的でありながら力強くそしてエモーショナルなリフ、そして何よりリスナーだけでなく、バンドマンをも魅了する圧倒的なLIVEで精力的に活動。しかし、音源流通に全く知識がなくLIVE活動1本でLIVEHOUSEシーンを騒がせていく。
このころ無名バンドとしては異例のeastern youthとのツーマンLIVEを成功させる。
そんな中結成7年目にして、初の単独流通シングル「原動力」を2015年10月14日にTOWER RECORDS限定で発売。週間ランキングでオリコン入り。

満を持して全国に「裸体」という名を広める時がやってきた。

俺らが見る新世界でもあるし、色んな人にも新しい世界を見せたい

シングルCDの発売を経て、12月9日に1stミニアルバムが発売します。今回REVOLUTION TEMPLE RECORDSからのリリースに至った経緯を教えてください。

ペーター

元々、REVOLUTION TEMPLE(ライブハウスの吉祥寺WARP店長、レオナ氏による音楽レーベル)にいた新世界リチウムってバンドとはかなり古い付き合いで、その繋がりがあって。レオナさんと出会った頃は、自分らの流通音源は出してなかったんですよ。

今回のミニアルバムが初の全国流通盤になりますね。

ペーター

まずは一回レコーディングして、色んなところに送って反応見れたらいいなと思ってて。その時期にレオナさんにも渡して聴いてもらってたんですけど、最初は「ええやん。出してもいいけどなぁ。」みたいな感じで、自分らが「どこもなかったら拾ってください」みたいなことを言った時に「俺は二番目かい!」って言われて。俺らも実際リリースのために動けてなかった部分もあったし、レオナさんの気持ちも段々強くなってきて。で、「出したい!」って言ってくれて、リリースするという流れです。

アルバムタイトルの「新世界」は、新世界リチウムから?

溝渕

それも一応あります。以前から「広いところに出たい」っていう思いがあったんですけど、どうしたらいいか分からなかったんですよ。でも、レオナさんが「音源を出そう」って言ってくれてリリースすることになってから、バンドが進んでいる感じが出たんですよ。俺らもそれで「バンドを動かすってこういうことなんや!」ってやっと知って。
やっと始まるっていう気持ちも込めて、「新世界」っていうのが一番良いんじゃないかって。あとは、仲が良かった新世界リチウムを越えたいっていうもあって。

バンドの活動自体は長いんですか?

ペーター

だいぶ端折ると、俺の同級生が軽音のサークルで組んで、俺が途中でサポートギターで入って始動したんです。当時自分はギターだけだったので、別の人がボーカルで。その後メンバーチェンジがあって、自分が唄うようになって。現メンバーになってからは4年ぐらいです。

溝渕

だからオリジナルメンバーがいないんですよ(笑)

バンド名は最初から裸体だったんですか?

ペーター

そうですね。でも由来も何もなく、俺らは“裸体”っていう看板をもぎ取っていったというか(笑)

今作の収録曲自体は、元から用意されていたんですか?

ペーター

音源を録ったのが去年の11月ぐらいだったんで、1年ぐらいスパンが空いてて。録ったときは6曲録って。初の流通音源になるから、過去に廃盤になってる曲とかも入れたほうが良いんじゃないかってなって、急遽「あの頃の僕には」っていう曲も入れました。

アルバムはダークな一面を感じる曲もあって、バリエーション豊かでした。みなさんが影響を受けた音楽が、色濃く出ているのでしょうか。

ペーター

それは多少ぐらいだと思いますね。昔に作ってた曲とかだと、自分が歌うことを考えないで作ってたから、カオスで暗い曲も多かった。でも自分が唄うことになって、最近作ってる曲については歌をメインに考えるようになりました。ポップというか歌が前に出る曲が多くなってきたなと。
でも元々みんなが持ってるアグレッシヴな部分は無くしたくないっていうのがあったので、バランスを見ながら作った部分はありますね。

リズム隊がハードコアを感じさせるフレーズだったりして、バランス感がすごいなと。曲作りはどのようにされているんですか?

ペーター

裸体の曲作りは大変だと思いますね。大体僕が持ってくるのは「こういう感じで〜」っていうイメージがあって。でもドラムが「俺が叩くビートが俺のドラムじゃい!」ってタイプなので(笑)

そのおかげか、すごくドラムの力強い主張が伝わってきますね。

るんるん

そこが伝わってるんやったらほんと最高ですね!

歌のあるバンドって、どうしても歌を立たせなきゃいけないっていうのがあると思うんですが、その中でもすごく工夫したアレンジが印象的でした。

るんるん

ちょっとの隙間でも見つけたら、自分らしさを出していきたいっていう。それはずっとありますね。

溝渕

うちのメンバーって全員ルーツがバラバラなんですよ。僕は音楽の入りがメロコアだったし。スナッフィースマイルとか自分で掘って聴いてて。そういう要素が各々あって、作用してるんじゃないかって思いますね。

ペーター

基本的にはみんな好きにしてっていう(笑)

アルバムを発売してから、今後バンドをどう広げていきたいですか?

ペーター

“裸体”っていうバンド名だけが響き渡ってる感じがあって。こんな名前のバンドがいるって知ったら、忘れないじゃないですか。そこは強みなんですけど、逆に取っ付きにくい部分もあると思うんです。そういう人達に「最高やろ!」って見せるのが俺らの今後の役目だなと思ってます。そういう意味でも「新世界」というか。俺らが見る新世界でもあるし、色んな人を引き込んで新しい世界を見せたいっていうのもありますね。やっぱり、広いところにどんどん出て行きたいっていう気持ちは強いですね。

INFORMATION

裸体

裸体

原動力

2015年12月9日(水)発売
¥2,160円(税込)

1. 言い聞かせる事
2. 原動力
3. 俺もそう
4. 冷えきった空
5. 回顧
6. それ以外に
7. あの頃の僕には

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