【Vasudeva来日ツアー】主宰のloqto松岡氏インタビュー

INTERVIEW

以前当サイトのインタビューにも登場してくれたloqtoからギターの松岡氏を招き、2019年4月26日から開始されるUSのインストロックバンド「Vasudeva」のJAPAN TOUR 2019について、そして海外バンドの招聘についてなど、詳しく伺いました。招聘イベントなどに興味がある方は必見の内容です。

loqto

loqto

ロクト

yoichi matsuoka : guitar
hironori kujiraoka : bass
kazuya sakamoto : drums

2012年6月 結成。マスロックやエモ、ポストハードコアなどから影響を感じさせる、東京のスリーピースインストバンド。

Vasudeva

Vasudeva

ポストロックやマスロックファンに注目されているニュージャージーの3人組インストゥルメンタルロックバンド“Vasudeva”(ヴァスデバ)。

ギター2人とドラムという変則スタイルを生かした、シンプルでありながらも疾走感とダイナミックな 演奏で迫力のあるインストサウンドを展開。
American footballやtoeなどが出演したイギリスのフェス“Arctangent”に出演し、メインステージでGROOVEを全開に振り切ったライブパフォーマンスで観客を魅了した。LITE、Giraffes? Giraffes!、Enemies、The Velvet Teen、Tides of Man、gates、Pianos Become the Teeth、CHONなどとも共演を果たしている。

少しずつ経験を重ねて、頑張れば実現できるなって。

昨年はloqtoが主体となってカナダのバンドGulferを招聘して来日ツアーを敢行、そして今年はアメリカからスリーピースのインストロックバンドVasudevaの来日ツアーをサポート、ということで、今回はそのお話を聞けたらと思います。まず、きっかけはどんな形だったんでしょう?

松岡

元々VasudevaのメンバーがGulferと交流があって、昨年のgulfer来日ツアーが終わるぐらいの頃に僕らに連絡が来て。Vasudevaのメンバー達も日本に興味があったみたいで、ぜひ日本でライブしたいと言われました。Vasudevaは、日本でのレーベル(Friend of Mine Records)が僕らと同じということもあって知っていたし、それでFacebookを通じてギターのCoreyと連絡を取り合うようになりました。最初に熱い連絡が来たんです。「日本に呼んでくれー!」って(笑)

海外ではブッキングの際にエージェントを介しているバンドも多いようですが、今回はバンドと直接連絡を?

松岡

そうです。彼らはエージェントを通していなくて自分たちで活動しているそうなので、Gulferのときもそうでしたが、その方がバンドとの条件を詰めやすいのかなと思います。エージェントがついているような規模のアーティストになると、また色々とやることが変わってくるのかなと。

今回のツアーはいつ頃から準備されてきたのですか?

松岡

「やろう」ってなったのは、Gulferとのツアーが終わってからすぐですね。その時点で会場にも連絡を取ってスケジュールを押さえて。最終的に諸々まとまったのが、去年(2018年)の夏ぐらいでした。

かなり前の段階から準備があったんですね。

松岡

本当はもっとタイトでもいいと思うんですけど、僕らが社会人だったりというのもあって、ゴールデンウィークのような連休とかを使ったスケジュールの組み方をしました。今回もGulferのツアーと同じように東京が3ヶ所、京都、名古屋。VasudevaからGulferと同じようにやりたいって言われて(笑)

今回のツアーもそうですが、loqtoは海外バンドとの共演や招聘に積極的な印象があります。以前からそういったブッキングの経験などがあったのでしょうか。

松岡

最初は全く経験はなかったです。周りや先輩のバンドたちが招聘イベントをやったりしてるのを憧れながら見ていた感じでした。そんな中で、bluefriendが海外のバンドを呼んでイベントを企画しているのを見て、ブログを読んだりして色々追っていくなかで自分たちにも何かできるんじゃないかと思い始めたのがきっかけだったかもしれません。

外側から見ると、どんなやり取りをしてどんな風にイベントを組んでいっているのか分からない部分も多いのかなと思いますよね。だから、自分たちで同じようなことをやってみようと思っても、なかなか実現できることじゃないのではないか、と思ってしまったり。

松岡

日本でも海外のバンドを呼ぶにあたっての環境は決して簡単ではないとは思います。しっかり金銭的なバックも出るようにするのは、難しいところではあります。
それでも僕らが海外のバンドを呼ぶようになれた背景としては、最初の憧れの時期があってから、Friend of Mine Recordsと出会って色々と話を聞くようになって。そこから色々と仕事を手伝わせてもらったりするようになったんです。その中で、Delta SleepやTotorroの来日イベントの企画もやらせてもらうようになってきて。その頃から海外招聘に対するハードルをクリアしていったり経験を重ねていって、自分で少し頑張れば実現できるなって感じて。

なるほど。そういった経験ができたのはかなり強みになりますね。

松岡

そうですね、あとは「こういうことがやりたいけど、どうしたらいいか」って考えて。経験している人の知恵を借りて企画できるようになったのが大きかったですね。そこから去年Gulferの招聘にも繋がっていって。

Vasudevaのツアーについては、具体的にどのような動きが必要になるのでしょうか?

松岡

日本に来てもらって終わって帰るまで、お金のところも含めた条件を詰めるところから会場、宿、ビザ、金銭管理、スケジュール管理、バンドの連絡はすべて自分たちでやっています。

そうなんですね。ちなみに英語は喋れるんですか?

松岡

いや、それが最初はほとんど喋れなかったんです。でもgulferとのツアーのときに彼らとコミュニケーションと取らないといけないと思って、DMM英会話っていうオンラインのスクールで勉強して(笑) あの頃の勉強が今でも役立ってますね。英会話の先生には向こうのバンドに送るメールの添削をしてもらったり。軽い文章とかはGoogle翻訳使ったり。それがあったのでVasudevaとも自分たちで直接英語でやり取りしています。細かなニュアンスを伝えるのは確かに難しかったりしますが、彼らも日本人に対して完璧な英語は求めてないと思うので、意図が伝わればって。

Vasudevaのライブの模様。過去にはCHONとのツアーにも抜擢。

INFORMATION

Vasudeva x loqto

Vasudeva x loqto

Split Album
  1. Chase
  2. CSPAN
  3. Katy
  4. hifumi
  5. E-to-A
  6. TAP(2)

※Vasudeva JAPAN TOUR 2019の各会場のみの限定販売。