女性シンガー3人による新鋭共作盤
■『田』スプリット

INTERVIEW

after the greenroomの山田真未、ソロシンガーのハネダアカリ、heliotropeの猫田ねたこ(小林恵子)、という3名の弾き語り女性アーティストによる共作スプリット盤が、REVOLUTION TEMPLE RECORDSよりリリース! 各々が3曲ずつ持ち寄り、計9曲を収録したスマッシュヒット確実な今作についてのインタビューをお送りします。

[取材場所]:吉祥寺WARP
[撮影協力]:石川駿人

山田真未

山田真未

中性的かつ大きな包容力のある千葉県成田市出身のシンガーソングライター。民謡、わらべうた、ミュージカル、ゴスペル、ポップスの全てを網羅したかのようなそん­­­な女性。

ハネダアカリ

ハネダアカリ

その小さな身体からは想像出来ない表現豊かな唄声を持つシンガーソングライター。多種多様な唄声を持つカメレオンボイスでありながら酒を与えるとグレムリンになるそん­­­な女性。

猫田ねたこ

猫田ねたこ

まるで花が歌いだしたかのような瑞々しく澄んだ歌声を持つシンガーソングライター。ただただこの唄とメロディを聴いているだけで、心が震わされる自然に芯を出せるそんな­­­女性。

みんな「田」が名前に付いてて

CD発売おめでとうございます。今回スプリット盤を制作することになった経緯は?

山田

REVOLUTION TEMPLE(リリース元レーベル)主催のレオナさんから、「ライブを見て心が動いたことがある」という私達3人に声をかけてもらってやることになりました。

元々3人は知り合いだったんですか?

山田

私はねたこ(猫田ねたこ)も知ってたし、アカリちゃん(ハネダアカリ)も共演して知っていました。

ハネダ

私はねたこさんとは一回共演したことはあったんですけど、ちゃんと話すのは今回初めてという感じで。

ちなみに「田」というタイトルの意味は?

猫田

すごい単純なものなんですけど…。

ハネダ

山田、ハネダ(羽田)、猫田で、レオナさんも苗字が小牟田だから、みんな「田」が名前についてて。あと初めて打ち合わせしたお店が、おでん屋さんで(笑)

そうなんですね(笑)タイトルからアートワーク、そして曲と全てリンクしてるような印象があって。皆さんの名前が始まりだとは思いませんでした(笑) MVもそれぞれ撮影されていますよね。

山田

そうですね、一人1曲それぞれ映像を作ろうって。

ジャケットも繊細なデザインがすごく良くて(euphoriaの木下ようすけ氏がデザイン)。

山田

レオナさんが元からジャケットのイメージを持ってたから、それで作りました。でも私も元々、木下さんの絵がすごい好きだったから。こういう形で一緒に作品になれるんだって嬉しい気持ちになりました。

「田」という田んぼのイメージと、曲のイメージが繋がっている感じがありますね。

山田

曲を聴きながら作ってくれたそうで。3人は誰かな。描かれてる牛は誰かな? …みたいな(笑)

収録曲を聴かせていただいたのですが、本当に三者三様で。今回収録した曲について、想いなどあれば教えてください。

山田

選曲してくれたのはレオナさんなんですよね。3曲ずつ入れるということで、自分だけのCDじゃないからどんなものになるか予想がつかなかったので、私はとりあえず5曲をレコーディングして、レオナさんに選んでもらって。

ハネダ

私も「田」に合わせて新曲をバーって書いて、その中から選んでもらってレコーディングして、という感じでした。

猫田

私は今回収録した3曲だけ作りました。このCDのために色々作ろうと思ったんですけど、3曲が限界で(笑)それプラス、特典用にheliotropeの曲をアレンジして。

なるほど。

猫田

最初にこの話を持ってきてもらった時に、この二人と一緒だって知って、元々私はやまみ(山田真未)の大ファンだったし、アカリちゃんも「すごい子がいる」って聞いてたから、私は断ろうかなって思ってて。でもレオナさんに「俺が選んだ中に入ってるんだから自信を持ちなさい」って言われて、じゃあ恐縮ながらやろう… と思って(笑)
で、自分がやれることはなんだろうと思って、ピアノがとか歌とか技術とかはもう置いといて、自分が今持っている、できることを全てさらけ出すっていうことをメインにしようとこの時に決めて。だから自分の私生活で、目の前にあることを全部綴った曲を作って。そんな感じですね。

歌詞からも伝わってきますね。ハネダさんは?

ハネダ

私、曲を作るのが全然好きじゃなくて、全然できなくて。

猫田

よく言うわ〜(笑)

一同

(笑)

ハネダ

でもお話をいただけなかったら、曲を作ろうと思わないような活動をしてて(笑) だから、ありがたい機会をもらったなと思って「この期日までに作るぞ!」って、うわーって作って。この二人とやるからには良い曲を作ろうって思ったから。MVになっている「エンディングテーマ」という曲は、たまたまその時に友達とのメールのやり取りで生まれた曲で。その人は仕事をすごい頑張ってて、そういう好きなことに熱中してる人のために曲を作りたいなと思って。
自分も音楽が好きで歌ってて、でもそれを成り立たせるには、楽しいだけじゃダメだなっていうのがあって、その土台が「苦しい」っていうのに落ち着いたんですよ。幸せになるためには苦しまなきゃいけないなっていう気持ちがあって、だから一緒に頑張っていこうねっていう、その人のメールがあって、そういう気持ちで作りました。

ハネダさんの曲は鬼気迫る感じがあって、力強くて。他の曲に関しても同じような感覚で作られた?

ハネダ

根本的に考えてることは、“大切なものをどう大切にしていくか”とか、“生き死に”とかをテーマに考えて曲を作ってます。

やまみさんはどんな想いで曲作りを?

山田

収録曲はレオナさんが選んでくれたこともあって、「あ、これが入るんだ」っていうがあって。曲にはそれぞれエピソードというか思い出みたいなものがあって、それが曲になってます。MVのペダルは4月にできた曲で、別れの時期が自分にも重なって。deidっていう私の好きなバンドのメンバーが抜けちゃうっていうときのイベントに呼んでもらって。で、ここにあるものってすごい儚いんだなって、でもそれを止めることもできないだなっていうもの受け止めて、歯を食いしばった感じの前向きな曲を作りたいなっていうのがあって、ペダルの歌詞に反映されました。

INFORMATION

山田真未/ハネダアカリ/猫田ねたこ

山田真未/ハネダアカリ/猫田ねたこ

「田」

2015年10月21日(水)発売
¥1,500

1. 田園/山田真未
2. こうもり/猫田ねたこ
3. 新生活/ハネダアカリ
4. ペダル/山田真未
5. パソコン/猫田ねたこ
6. 2014/ハネダアカリ
7. 七夕/山田真未
8. 支えになりたい/猫田ねたこ
9. エンディングテーマ/ハネダアカリ

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