広島のバンドシーンについて

INTERVIEW

「慣れ合いみたいなのはやっぱしたくないですね。」

ここ1〜2年で、広島の情報が関東圏にもすごい勢いで入ってきてる気がして。

下角

SNSとかの使い方ですよね。それもそれで良い流れだとは思ってるんですけど、それを持続させるのって、やっぱりバンドの質だと思うんですよね結局。それがちゃんと続けばいいなって。

ノイズ

ウサギバニーボーイとかSUEZENとか、色んなバンドが県外でもライブするようになって、おすすめしやすくなって。県外で見てくれた人が一人でも良いと思って広げてくれれば、それがまた次につながっていくんじゃないかなって。

イッキ

小さな繋がりの中だけにいてもしょうがないなっていうのはありますね。バンドがそれぞれ個々でちゃんと立って、そうなったバンドが、また集まると面白いんじゃないかって。

下角

慣れ合いみたいなのはやっぱしたくないですね。「うちらだけでやろう」みたいな。そういうのってお金払えばいくらでもできるじゃないですか。やるならやっぱり「他のバンドのお客さんも取ってやろう」っていう気持ちはもちろんあるし。そういう意識がちょっとずつ芽生えてきたというか。

今よりもう少し前、例えば5〜6年前ってどんな状況だったんでしょうか。

ノイズ

僕はその頃大学生ですね。広島の大学生バンドって、大学卒業と同時にバンド辞めちゃう人が非常に多いっていうのが、当時ありましたね。周りの仲良かったバンドがブワーって辞めちゃったり。仲良い人が誰もいないみたいな。それでウサギバニーボーイのライブに行ったりしてるときに、少し上の先輩バンドとかを知って、そこから段々繋がりが広がっていったっていうのはありますね。ウサギバニーボーイきっかけっていうのは大きいですね。あとは「震源地」とか。

下角

広島のクアトロで「震源地」っていうイベントがあって。クアトロでイベントが普通にできるっていうのはけっこう大きいなって。県外のバンドを呼ぶときにも呼びやすいですし。

ノイズ

ほんとに流川のクラブとかでやってたような小さなバンドが、クアトロでやって知ってもらう良い機会になったり。それがでかくなっていって。

若い人から見て広島ってどんな印象でしょうか。以前に比べて活動しやすくなったとか、そういうのはありますか?

ノイズ

自分の年齢っていうのもあるかもしれないですけど、今までほんとに大学生バンドとしかつるんでなくて。身近な同年代のバンドだと、自分のやっているcenlo、SUEZEN、nekomusumeカナタ、とかこの辺りが25〜26歳ぐらいのバンドですね。それであんまり広がりもなかったんだけど、ウサギバニーボーイとかと対バンするようになって、上のバンドと知り合って。で、上のバンドって県外の人と繋がりがあるから、そこから県外の人ともつながったりして。それでどんどん広がっていけるようになったかなって。